猫種別専門のキャットフード(シャム猫用キャットフード)

筋肉質で長い手足を持つシャム猫は他の猫種に比べて活発的な子が多く、運動量も多い傾向があります。
そのためシャム猫には、活発に動き回るために必要な栄養素やカロリーを十分に含んだフードを与えるのがお勧めです。

シャム猫用として販売されているキャットフードには、以下のような特徴があります。

他猫種用フードよりもタンパク質が多い

シャム猫の筋肉質な体を維持するために、シャム猫用フードでは他猫種用フードよりもタンパク質が多めに配合されています。
タンパク質は体の組織を作るのに必要不可欠な栄養素で、特に肉食動物である猫にとっては重要な栄養素になります。
また、タンパク質はシャム猫のつやのある被毛を維持するのにも重要です。

グラム当たりのカロリーが高い

活発で動き回ることが多いシャム猫に合わせ、専用フードではグラム当たりのカロリーが他のフードよりも比較的高くなっています。
そのためシャム猫といってもダイエットが必要な肥満気味の子や、高齢で活動量が少なくなってきた子に与える場合は注意が必要です。
シャム猫に専用フードを与える時は、よく動き回る子かどうか活動量を確認して与えるようにしてみてください。

皮膚や粘膜の健康に配慮した栄養設計

皮膚や粘膜を健康に保つために欠かせない栄養素がビタミンAです。
猫はカロテンからビタミンAを作り出すことができないため、ビタミンAをそのままの形でとることが重要です。
さらにシャム猫の場合は被毛がシングルコートで、他の猫種に比べて皮膚の保湿性にあまり優れていません。
ビタミンAが不足すると肌や粘膜が荒れたり、乾燥しやすくなったりするため、シングルコートで肌の保湿力が心配な猫の場合は過不足なく補ってあげたい栄養素です。

シャム猫用フードでは、このような皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素がバランス良く含まれています。

食物繊維量は少なめ

またシャム猫はシングルコートで抜け毛が少ないため、食物繊維量がその他フードに比べて少なめになっています。
ただしシャム猫は毛玉コントロールの必要はあまりありませんが、お腹の調子が優れない時は食物繊維が必要になることもあります。
専用フードを使う時はその特徴を把握しておき、体調の良し悪しを見ながらその子の体調に合ったものを選んであげるようにしましょう。

フードをまる飲みしても安心な形

シャム猫は食べるスピードが速く、またフードをまる飲みしてしまう子も多い傾向があります。
そのためシャム猫専用フードでは、そのままの形で飲み込んでしまっても喉に引っかからないよう、またたくさんの量を一気に口でとらえにくいように丸みを帯びた形になっており、早食い・まる飲み傾向のある猫のフードに適しています。

専用フードはもちろん、それ以外のフードを選ぶ場合にもぜひ猫の食べ方に合った形のものを選んでみてください。

シャム猫は毛玉ケアが必要ない点では安心ですが、その代わりに皮膚の健康に注意してあげたり、活発に動き回るために必要な栄養やカロリーを補給してあげたりする必要があります。
個体によって性格はさまざまですが、シャム猫らしい動きや習性がよく見られるようならシャム猫専門のフードも試してみましょう。
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