総合栄養食以外のキャットフードの活用のしかた

ウェットフードの一般食は、それ単体では栄養が偏ってしまうため主食として使用することはできません。
ただし一般食には一般食だからこそできる、様々な活用方法があります。
いざという時のため、ぜひ主食と共にウェットフード・一般食も常備しておきましょう。

夏場の水分補給が心配な時に、トッピングとして使う

猫には1kgあたり50ml以下の水分が必要と言われています。
ウェットフードは水分含有量が75%程度あるため、夏場にあまり水を飲んでくれない猫の水分補給用フードとして常備しておくと便利です。
おやつとして、もしくはトッピングとして与え、水分を補給させましょう。

ちなみにウェットフードだけで水分を補わせたい場合はドライフード+ウェットフード一般食の組み合わせより、ウェットフード総合栄養食への切り替えが適しています。
例えば160g缶を1日1缶与える場合、水分が約120g(約120ml)含まれている計算になり、体重にもよりますが一日に必要な飲水量の多くをフードから補うこともできます。

一般食は猫が水をきちんと飲んだか少し心配な時に、おやつやトッピングとして与えるのがお勧めです。
ウェットフードを常備しておけば、いざという時にも安心です。

食欲がない時、食いつきをよくしたい時に

猫は気まぐれで美食家と言われますが、昨日まで好んで食べていたフードを突然食べなくなることがあります。
ただそのたびにフードを切り替えると経済的に負担も多く、また残ったフードを都度捨てるのももったいないものです。
そんな時に風味や香りの強い一般食があると助かります。
一般食は猫の食いつきを良くしてくれるため、猫の食欲がない時や水分と栄養を少しでも補給させたい時に便利です。

ドライフードの切り替えをしたい時に

ドライフードの切り替えをしたい時、フードの匂いや形が変わると猫が食べなくなってしまうことがあります。
そんな時に一般食をトッピングとして与えると、ドライフードの変化に気づきにくくなり、切り替えがスムーズにいく場合があります。
フードの切り替えを猫に気づかれてしまい、いつも失敗してしまうなら、フードの切り替えを行う前にトッピングに慣らしておくのがお勧めです。

動物病院で処方されたお薬を飲ませたい時に

猫に薬を飲ませたい時、薬単体で飲ませようとすると大変苦労することがあります。
そんな時に一般食を常備しておくと薬をフードにくるんで与えられるため、スムーズに服薬してもらえることがあります。
特にテリーヌ(パテ)状、もしくはムース状の一般食は、フードで薬を包みやすいためお勧めです。

ダイエットさせたい時のカロリー調整役として

ウェットフードはドライフードに比べて水分含有量が多く、グラム当たりのカロリーが低く抑えられます。
猫にダイエットさせる必要があるけれど、フード量を減らすと空腹にならないか心配な時、また食べ盛りで量を要求する猫がいる時は、カロリー調整用のトッピングとして一般食を与えてみましょう。

健康な成猫に必要なカロリーは年齢・活動の多さ・成長ステージで異なりますが、大まかな目安は健康な成猫1kgあたり約70~80kcalです。
カロリー計算の上で与えるドライフード量を調整し、一般食をトッピングしましょう。

ただしウェットフードの中にはカロリー補給用として高カロリーに作られているものがあります。
ダイエット用のトッピングに使う場合は、フードに記載されているカロリー表記を確認の上選ぶようにしましょう。

普段ドライフードしか食べない猫ちゃんでも、急に嗜好や体質が変わることがあります。
ウェットフードは未開封の状態なら缶詰で約3年、レトルト・パウチなら約1~2年保存できるため、ぜひいざという時のために常備しておきましょう。
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