タイ産キャットフード

鶏肉や魚の血合い肉は安価ながら栄養豊富で、キャットフードによく用いられることの多い食材です。
日本向けの食品だけでなく肉や魚を使用するペットフードも多く製造販売され輸出されています。

タイ産で目立つのが、魚の血合い肉を食材に使用した猫用缶詰です。
タイはキャットフードづくりに欠かせない、鶏肉と魚の血合い肉という二つの食材に恵まれた国で、かつ比較的安価でフードが製造できる場所です。
そのため大手フードメーカーではタイに工場を設立し、タイでキャットフードを製造していることがあります。

タイ産のキャットフードは安心?

タイ産のペットフード・リコール問題で記憶に新しいのが、遺伝子組み換えパパイヤを使ったペット用おやつが人間用として転売されていた事件です。
該当商品は回収され、今後タイ産パパイヤを輸入する際はモニタリング検査が行われることになりましたが、ペットフードだけでなく人間用の食品に対する信頼性を大きく揺るがす事件でした。

パパイヤを使用したキャットフードはあまりないため、現状それほど心配はする必要はないかもしれませんが、輸入フードには国内産フードにはない、危険性のある食べ物が混入している恐れもあります。

輸入フードの原材料の安全性については日本の消費者には確かめにくいため、流通が多いタイ産フードだからと安心せず、消費者への対応を迅速・丁寧に行ってくれるフードメーカーや、情報を多く公開している企業からのフードを選ぶようにしましょう。
またISO22000やHACCPなど国際的に認められた衛生管理の手法を使用し食品衛生基準を満たしている工場で製造されているかを調べてみるのもお勧めです。
より細やかな視点で製造会社を選び、安心できるフードを探すようにしましょう。

輸入フードは家畜伝染病予防法・ペットフード安全法の対象です

タイ産に限らず輸入フードは家畜伝染病予防法、ペットフード安全法の対象となる商品です。
タイ産の牛肉や豚肉及び畜産物を使用した加工食品は、「農林水産大臣の指定した施設で農林水産大臣の定める基準に従い加熱処理がなされたもの」かつ、「輸出国政府機関発行の検査証明書のあるもの」という条件が課せられています。

ちなみに鶏肉や家禽類、卵や鶏・家禽類を使用した加工食品については、タイは鳥インフルエンザが持ち込まれる恐れが極めて低い国とされており、政府機関発行の検査証明書があれば輸入できます。
鶏肉に関してはタイは安全な国とされているため、キャットフードに使用されている鶏肉については比較的安心できるのではないでしょうか。

ちなみにタイに限らず、輸入フードは全てペットフード安全法の対象となっているため、有害物や医薬品の混入、微生物汚染、キャットフードならプロピレングリコールが使用されていないことなど、全て国産と同じ基準で検査されています。

輸入フードは比較的安価で手に入るものも多く、栄養価の高い食材が使用されていることから魅力を感じやすいフードですが、一方で原材料の安全性が日本からは確かめにくいことから、飼い主さんの不安材料となることがあります。
輸入フードを選ぶ場合は、安心材料がひとつでも多く手に入るところからフードを購入し、毎日安心して与えられるフードを選ぶようにしましょう。
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