キャットフードを酸化しないように保存するには?

キャットフードの酸化を防ぐには、以下のような点に注意が必要です。

・空気に触れないように保存する(酸素による酸化を防ぐ)
・微生物の繁殖を防ぐ(微生物の中には、酸化を進めるものがある)
・日当たりの少ない、涼しい場所で保管する(紫外線による酸化を防ぐ)

この中でフードの酸化を防ぐために、もっとも重要なのが「空気に触れないように保存する」という方法です。

キャットフードに含まれている油脂には酸化しやすい性質のものも含まれており、この油脂の酸化がフードの酸化臭や変質の原因となることがあります。
油脂は空気中に含まれている酸素と反応することで酸化が進みやすくなるため、キャットフードを開封したら、なるべく空気に触れさせないように保存しましょう。

空気を遮断してキャットフードを保存する方法には、以下のようなものがあります。

真空パックして保存する

フードに触れる空気を限りなく少なくできるのが、真空パックでフードを保存する方法です。
真空パックは空気と一緒に酸素や湿気も取り除いてくれるため、フードに触れる酸素や湿気が少なくなり、フードの変質するスピードを遅らせてくれます。

最近ではペットフード専用の真空パック器も販売されており、袋に入れたフードを真空パックするものもあれば、フードを保存する容器を真空状にしてくれるものもあります。

保存容器に脱酸素剤を貼り付けて保管する

またペットフード用の脱酸素剤は、フードの酸化を抑えて保存したい時にあると便利なアイテムです。
脱酸素剤は鉄が酸化反応する性質を利用して密閉容器の中の酸素を吸収するもので、ペットショップなどで販売されていることがあります。

脱酸素剤はフードの中に入れると、誤って一緒に猫に与えてしまう危険性があるため、フードを保存する容器のフタ裏などに貼り付けて使用するのがお勧めです。

ちなみに脱酸素剤と形が似ていて混同しやすいものに乾燥材があります。
乾燥材はシリカゲルという物質が湿気を吸い込む性質を利用したもので、密閉容器内を乾燥した状態にしてくれるものです。

湿気は微生物を繁殖させる原因になり、微生物の中にはフードの酸化を進めるものもあるため、湿気が多い季節は乾燥材も利用してみると良いかもしれません。

涼しい場所で保管する

油脂は温度が高ければ高いほど、酸化が進みやすくなる性質があります。
そのためキャットフードはなるべく風通しが良く日の当たらない、涼しい場所で保管するのがお勧めです。

ただし、涼しい場所といっても冷蔵庫内でドライフードを保存するのはNGです。
ドライフードを冷蔵庫保管する場合、扉の開閉やフードの出し入れなどで温度変化が発生しフードが結露しやすくなり、その湿気が原因で微生物が繁殖しやすくなることがあります。
ウェットフードはもともと水分含有量が多いため冷蔵庫保管がお勧めですが、ドライフードの場合はなるべく常温で、温度変化が少ない涼しい場所で保管するようにしましょう。

日光に触れさせないようにする

日光は温度を上げてフードの酸化を進めやすくなるだけでなく、日光に含まれる光線そのものがフードの酸化を進めてしまうことがあります。
特に日光の中でも紫外線はエネルギーが大きく、フードを酸化させる力が強い光線です。
ドライフードを保存する場合は日光が直接当たらない場所で、なるべく温度変化の少ない涼しい場所に保管するようにしましょう。

またフードの酸化を防ぐには、上記のような環境が整った状態でフードを保管しているペットフード販売店から購入したり、少量小分けパックのフードを選んだりするのも大事です。
すでに酸化が進んでいると、開封後、フードの変質が一気に進むことがあるため、安心できる販売店から安心できるパッケージのキャットフードを選んで購入するようにしましょう。
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