キャットフードは賞味期限が長いもののほうがいいのか

キャットフードの賞味期限の定め方は、フードメーカーそれぞれに異なります。

例えば国産品ではなく輸入品の場合、フードの輸送時にかかる影響や輸送期間を考慮して、本来の賞味期限よりも少し早めに期限を設定しているものがあります。
また化学合成した保存料を使用したフードは当然ながら無添加フードよりも賞味期限が長くなります。
ただし最近では無添加フードでも保存性能の高いパッケージを採用することで、保存料を使用しているフードと同程度の賞味期限が設定されているものもあります。
※未開封時
つまりキャットフードの賞味期限は、フードの保存性や安全性を知る意味でひとつの目安になりますが賞味期限が長いから良いフード、逆に短いから良いフードだとは言い切れないのです。

賞味期限が長すぎて心配、あるいは短すぎて不安だと思った時は、ぜひ以下を参考にしてみてください。

まずは原材料表示を見て、使用されている添加物をチェックしよう

フードの保存性を高めるためにフードに添加されることが多いのが酸化防止剤や保存料、ph調整剤などの添加物です。
この添加物にどんなものが使われているかで、添加物でフードの保存性を高めているのか、もしくはパッケージでフードの保存性を高めているのか判断する材料になることがあります。

例えば保存性の高いパッケージを採用しているフードの場合、酸化防止剤としてハーブ抽出物を利用しているのみでその他の人工的な添加物を使用していないケースがあります。
逆に紙袋などの保存性の低いパッケージを採用している場合、フード自体の保存性を高めるために長期保存に必要な人工添加物を多く利用しているケースがあります。

賞味期限が長いフードの中からより安心できるフードを探す場合は、まずは使われている添加物を確かめてみましょう。
ちなみにドライフード、レトルトやパウチのフードなら未開封で約1~2年、缶詰なら未開封で約3年の賞味期限を設けていることが多いようです。

パッケージにはどんな材料を使っている?

フードの劣化が進む背景には、微生物の存在や酸素、水分、振動、光や触媒などの存在ががあります。
そのためフードをなるべく長く保存するためには、これらの影響をなるべく受けないような形にして保存する必要があります。

影響を受ける多くの要素からフードを守り、フードの保存性を高めてくれるものは添加物だけではなく、フードのパッケージも大きな役割を担っています。

例えば最近のドライフードではパッケージの外から入り込んでくる酸素や湿気を遮断するために、アルミ蒸着フィルムやプラスチック包装を使用しているフードがあります。
またアルミ箔を利用することで光を遮断してフードの保存性を高めているものもあります。
さらには真空パック包装であらかじめ酸素を抜き包装されているものもあれば、フードを振動から守るためにある程度の空気を閉じ込めて包装されているものもあります。

賞味期限が長いフードに不安を感じたら、これらの包装容器にどのようなものが使われているかを確認してみましょう。
フードを安定した形で保存するためにどのような企業努力を行っているのか、それがわかる、または感じられるフードなら賞味期限の長短に関わらず安心して購入できるはずです。

キャットフードの賞味期限はより安心できるフードを選ぶ時の判断材料になってくれることがあります。
ぜひフードの中身やパッケージを確認し、なぜその賞味期限を設けているのかをおおよそで把握してみて、よりよいフードを選ぶための参考にしてみてください。
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