キャットフードはいつあげればいいのか

希望通りにきちんとした時間に食べてくれないことも多い猫ですが、体調の良し悪しを見分けたり、猫の好みを把握したりするためにも、できれば定時に食事を与えて完食させたいという飼い主さんは多いと思います。

ただし定時といっても、猫も人間も食事する時間には特に決まりがありません。
そこでどんな時にフードを与えると、猫に完食してもらいやすいかなど、猫にフードを与える最適の時間についてご説明いたします。

お腹がすいた時間にあげるのがベスト

猫は気まぐれで、好きな時間に好きな量だけ食べたがることも多いですが、お腹がすいている時は気まぐれな猫でもフードを完食してくれることがあります。
そのためいつでも食べられる自由給餌から、時間を決めて完食してもらうスタイルに変えたいなら、猫のお腹がすくタイミングでフードを与えるのがお勧めです。

一般的に完食スタイルで猫にフードを与える場合は、朝・夕の2回給餌が中心です。
猫はお腹がすくと飼い主さんに鳴いてねだったり、空のフードボウルの匂いをかいだりなめたりして空腹のサインを出してくることがあります。
空腹サインが出やすい時間帯をメモにとって、猫のお腹がすくタイミングを見計らい、フードを与える時間を見極めていきましょう。

1日2回+おやつを与えている場合

既に1日2回フードを与えていて、そこにプラスでおやつを与えていて猫がフードを完食してくれないという場合は、おやつの量に合わせてフード量を減らすなど調整してみましょう。
おやつを与えすぎると肥満につながる可能性はもちろん、おやつを与えると空腹を感じる時間がずれ、フードを食べてもらえないことがあるからです。

今与えているおやつのカロリーを確認し、その分のフードを少し減らしてみたり、またおやつの時間にいつものフードを与え、その分の食事量を少し減らしてみたりなど工夫して、ご飯もしっかり食べられるようにしてみましょう。

またおやつが乾燥品の場合、与える時間によっては消化しきれず猫のお腹の中でとどまり、空腹になるタイミングを遅らせてしまうこともあります。
おやつ後の食事を残すことが多いなら、消化しやすいウェットタイプのおやつに変えたりして様子を見てみましょう。

1日3回食事を与えている場合

与える回数が異なっていても、1日全体で与えるフードの量は一定です。
つまり、1日2回与えるのと、1日3回与えるのとでは1回の食事量が異なります。
胃がまだ小さい猫や、もともと小食気味な猫などでは朝・昼・夕の1日3回に分けて与えた方が完食してもらいやすくなることがあります。

一方、単純にお腹がすいていないか、フードの栄養に偏りがあるせいで1日3回の食事でも完食してくれない猫もいます。
猫は空腹を感じない時もあまり食べてくれませんが、炭水化物またはタンパク質が多すぎる食事を与えられた時も、「これ以上の栄養はとらない方がいい」と自ら判断し、必要量以上のものを食べてくれないことがあるからです。
1日3回の食事であまり食べてくれない時は、1日2回に変更してみたり、またはフードの炭水化物量・タンパク質量を見直し、フードの切り替えを検討してみて工夫しながら食事を与えるようにしてみましょう。

ちなみに猫が食事をきちんととってくれない場合、病気が潜んでいる可能性もあります。
成猫が24時間以上食事をとってくれない、下痢や嘔吐が見られる、口の中を痛がるなど異変が見られたら動物病院へ相談しましょう。
またこのような時のためにも普段から猫の食欲や食べる量を観察して、ぜひ「いつもの状態」を把握するようにしてみてください!
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