キャットフードの味(七面鳥・鴨など鶏以外の鳥)

キャットフードに使われることの多い鳥類が鶏・チキンですが、それ以外の鳥類の肉や副産物もフードに使われることがあります。
特によく使われているのが七面鳥や鴨などの鳥肉です。

七面鳥や鴨は鶏よりも脂肪が少なく、消化・吸収の良い食材を使用したフードやオーガニック・ナチュラル志向を追及したフードなどでよく使われています。
そのため鶏・チキンを使用しているフードとは異なり、猫の食いつきの良さよりも「猫の健康」や「食の安心・安全」を重視していることが多いようです。

七面鳥や鴨を使ったフードでは味つけ用パウダーでフードをコーティングしたり、調味料を使用したりせず、食材本来の味わいが楽しめるようシンプルなフード設計になっているため、自然本来の味わいが楽しめ、より安心できるフードを探している方にお勧めのフードです。

また七面鳥・鴨など鶏以外の鳥を使用したフードには、以下のような特徴もあります。

高タンパク・低脂肪で消化吸収しやすい

七面鳥や鴨は鶏に比べて脂肪分が少なく、さっぱりとした味わいがあるのが特徴です。
その脂肪の少なさは鶏のささみ以上と言われています。
タンパク質含有量もささみより多く、高タンパクで低脂肪なフードを追及したフードで食材に利用されることがあります。

また鴨も七面鳥と同様、タンパク質がささみ以上に豊富に含まれていながら脂質がささみよりも少ない食材です。
ただしカロリーに関しては鴨・七面鳥は鶏むね肉やもも肉よりは少ないものの、ささみよりはカロリーが多くなっています。
鶏以外の鳥類は肥満予防のためというよりは、普段の健康維持目的のための食材により適していると言えるでしょう。

七面鳥や鴨などはタンパク質が豊富で脂肪が少なく、猫にとって消化吸収に優れていることから療法食の食材としても用いられることがあります。

オーガニック・ナチュラル志向のフードに選ばれやすい

キャットフードに使われている鳥肉の種類にまでこだわる飼い主さんの場合、その家禽がどのように育てられたか(どのような飼料を与え、どのように飼育されてきたか)に興味を持つ人も多くいます。
そのため七面鳥や鴨などを採用しているフードではオーガニック・ナチュラルな食材にこだわってフード作りを行っているメーカーが多くあります。

オーガニック・ナチュラル志向が高まっている背景には、化学物質や残留農薬に対する消費者の不信感はもちろん、近年原因不明のアレルギー疾患が増加していることなどにも理由があります。
この分野への取り組みは日本はもちろんですが、海外でより盛んに行われている傾向があります。
七面鳥や鴨などを使用したフードは野性味あふれた自然本来の味が楽しめ、食の安全も保証されているため、オーガニック・ナチュラル志向の飼い主さんに選ばれることが多いようです。

七面鳥や鴨は日本ではあまり身近な食材ではなく、ごちそうの時にしか食べられない肉というイメージがあります。
ぜいたく嗜好の猫にぴったりな食事を与えたい時や、オーガニック・ナチュラルな食材を使ってより安心できる食事を与えたい時には、ぜひ七面鳥や鴨などを使ったフードも選択肢に加えてみるといいかもしれません。
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