キャットフードの選び方で猫の老化予防になる

猫は10歳を過ぎると、体調や動き方がよりシニアらしくなってきます。
そのため食事の見直しや日々の健康チェックの見直しなどが必要になります。
猫の体調・体質の変化に気づいたら動物病院で健康チェックを受けて、獣医師に日々与える食事についても相談してみましょう。

また、猫がそろそろシニア期に入ってきたと感じたら、ぜひキャットフードも以下を参考にもう一度見直してみてください。

動きが緩慢になり、寝ている時間が長くなったら

運動時間が短くなるとカロリー過多になりやすく、肥満を招きやすくなります。
愛猫が年を取り、寝る時間が長くなってきたら日々与えているフードのカロリーに気を付けてあげましょう。
高齢の猫に必要なおおよその目安になるカロリーを知りたい場合は、以下の計算式を使用します。
1.6×(70×体重)=高齢猫が1日に必要なカロリー

ただし上記カロリーはあくまで目安であり、使用するフードや猫の体調・体質によっては異なる場合もあります。
猫の状態に合ったカロリーを与えたい場合は獣医師に相談してみましょう。

筋肉・骨・関節が衰えてきたら

運動量が減り寝ている時間が長くなると、猫の筋肉・骨・関節も徐々に衰えてゆきます。
高いところへ飛び乗る際にジャンプ力が足らず失敗することが増えてくるのがひとつのサインです。
猫本人はまだ若いつもりでいるので、力加減を見誤ることがあるようです。

前述のように高齢の猫は肥満になりやすい傾向にあるので、骨と関節にかかる負担を抑えるためにカロリーをコントロールしてあげることが重要です。

逆に何もしなくても体重が減少し、筋肉が衰えたように見られる場合は特別な栄養が必要になったり、陰に疾患が隠れていたりするケースもあるので注意しましょう。

食欲が低下、または増加する

高齢の猫では消化管の機能が衰えてくるため栄養をうまく吸収できず、一回の食事量が増えたり、一日に何度も食事を要求したりすることがあります。
逆に体調不良や疾患を抱えるせいで、急に食欲を失ったりすることもあります。
このような傾向が見られた場合も、まずは動物病院で体をチェックしてもらいましょう。

また年を取ると歯が弱り、堅いドライフードは食べられなくなる子がいます。
消化吸収の良い高齢猫用フードを与えたり、ドライフードをふやかして与えたり、猫が食べやすく吸収しやすいフードを与えてあげるのも大事です。

飲水量が増え、尿量が増える

飲水量が増え、尿量が増えるようなら腎臓疾患の可能性も考えられます。
水を飲む量や尿量が気になったら、動物病院で早めに健康チェックを受けるようにしましょう。
また腎臓疾患が疑われる場合には、ナトリウムやリンの摂取制限など、食餌に含まれるミネラルの制限が必要になる場合があります。
ミネラルの適切な摂取量や与えるフードについては獣医師の食餌指導を受けて、指示やアドバイスをもらうようにしましょう。

便秘がちになったら

猫が高齢になると消化機能が衰えやすくなり、それに合わせて飲み込んだ毛玉が排出されにくくなったり、また腎臓疾患で脱水傾向になったりして便秘がちになることがあります。
猫が便秘がちになったら食物繊維の種類(不溶性食物繊維ではなく水溶性食物繊維を与えるなど)に気を付けたり、水分量に気を付けてあげたりする必要があります。
いずれも動物病院で健康チェックを受け、フードについて相談してみましょう。

猫が高齢になったら様々な体調変化や体調不良に悩まされることが多々あります。
そのためフードの切り替えを検討する方が多いと思いますが、全ての高齢猫用フードが愛猫に合うかというと、そうではありません。
抱える疾患や現在の体調によって、適しているフードはそれぞれ異なります。

10歳を過ぎて体調に変化が見られたら、まずは動物病院で健康チェックを行い、フードについて獣医師に相談するようにしましょう。
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