ドライキャットフードの選び方

様々なメーカーから様々な種類のものが販売されていて、猫飼育初心者を何かと惑わせるキャットフード選び。
そこで店舗でよく見かけるドライキャットフードには基本的にどんな種類があり、どんな点に注意して選べばよいかをご紹介いたします。

総合栄養食と一般食、療法食の違いは?

市販品のキャットフードには大まかに3つの種類があります。

・総合栄養食

総合栄養食とは犬や猫に必要な栄養素を配合した、毎日の主食として与えるフードです。
総合栄養食という表記は、ペットフード公正取引協議会がAAFCO(全米飼料検査官協会)の基準を満たしていると判断したものに対し許されている表記です。
主食用のキャットフードは総合栄養食と表記されているものを選ぶようにしましょう。

・一般食

一般食はカロリー補給や嗜好増進、特定の栄養素に注目して配合したものなど、一定の目的に沿って作られた、ペットにとっての「おかず」のようなフード。
主食プラスアルファとして与えるフードなので、総合栄養食と混同しないよう注意しましょう。

・療法食

療法食は特定の疾患がある猫に食餌療法を行う際、獣医さんの指示に従いながら与えるためのフードです。
こちらもパッケージ表示をよく確認し、総合栄養食と混同しないよう注意。
また使用する際は必ず獣医師に食絵療法について相談の上、与えるようにしてください。

猫に必要な栄養やカロリーについて

猫に必要な栄養は成長段階によって異なります。

総合栄養食では「幼猫期・成長期」、「成猫期・維持期」、「妊娠期・授乳期」の3つの段階に合わせ、それぞれ必要な栄養やカロリーを配合したものが販売されています。
またこの3段階すべてに対応している「全成長段階」もしくは「オールステージ用」のキャットフードもあります。
キャットフードを選ぶ際は愛猫の体重や年齢、成長段階に合っているものを選びましょう。

ちなみにキャットフードの成分表示は、フードの主要材料(使用量の多い素材)が先に表示される仕組みになっています。
栄養成分が基準をクリアしていることももちろんですが、聞き慣れた原材料名が記されているもの(タンパク質源ならチキン、ターキー、まぐろなど。
穀物なら小麦や米、大豆など聞いたことがある食材が記されているもの)は、加工した素材を使っていないというひとつの判断材料になるため、原材料に聞き慣れた食材名が記載されているものを選ぶとより安心です。

またキャットフードに使われている食品添加物には、着色料や酸化防止剤などがあります。
着色料に関しては見た目を良くするためだけに添加されていることが多いため、なるべく着色料フリーのものを選ぶこと、また聞き慣れない食品添加物が入っていた場合には、それがどのような成分なのか前もって調べておくと安心です。

毎日主食として与えるには少し心配なのが加工された原材料と食品添加物。
ぜひしっかり調べてより安全・安心なものを選ぶようにしましょう。

キャットフードの保管方法・賞味期限をチェック!

人間用の食品と同様、キャットフードにも賞味期限があります。
購入する前には人間用の食品を選ぶ時と同様に、賞味期限もしっかり確認しましょう。

またキャットフードには酸化防止剤が添加されていますが、キャットフードに使われている包装の材料、また店舗のキャットフード陳列場所・保管方法によってはキャットフードの品質が変わる恐れもあります。

キャットフードの包装にはどのような素材が使われているか、使い切れる量を小分けにパックした商品かどうか、店舗でキャットフードを陳列している場所・保管場所が適切かどうかも併せて確認しておきましょう。

またキャットフードを購入し、封を開けたら劣化を防ぐため、密閉性の高い保存容器に移し替え日の当たらない涼しい場所で保管するとより安心です。

人間と同じように猫は年齢、性別、体質によって最適な栄養や食餌が異なり、「これが正解」というフードに巡り合うのが難しいもの。
ぜひキャットフードの特徴やより安心なフードは何かを知るとともに、愛猫の体調や体質と今のフードが合っているかどうかじっくりと観察して、愛猫にとって一番いいキャットフードを選んであげてみてください!
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