キャットフードの味(チキン)

好きな味ではないと、フードを食べてくれないことがあるのが猫です。
そんな猫たちに人気があり、キャットフード全体の中でも種類や数が多く作られているのがチキン味のキャットフードです。

チキン味のキャットフードには、以下のような種類や特徴があります。

鶏肉副産物を使用したフード

チキン味のフードで比較的よく見かけるのがチキンミール、チキンレバーミールなどの鶏肉副産物を利用したフードです。
使用される食材は骨や内臓など人間の食用として使われない部分で、それ熱処理して油脂を製造する時に出てくる獣脂かすを粉砕してあります。
鶏の内臓にはビタミンAや亜鉛を含むミネラルなど猫にとって重要な栄養素が含まれ、また骨からはカルシウムを始めとしたミネラルがとれます。
鶏のレバーや肉には猫に必須のアラキドン酸が豊富に含まれています。
副産物というと悪いイメージを思い描きやすいですが、食の不安がある反面、猫にとって必須の栄養素も多く含まれている部位です。

また鶏肉副産物を使用したチキン味のフードでは、○○ミールではなくチキンパウダーやチキンエキスなどのパウダー・エキス状の食材を使用したものもあります。
パウダーは乾燥させたチキンを粉砕したものもあれば、上記のように鶏肉副産物から脂を取り出す際に出るエキスを乾燥させ、粉末化したものもあります。
エキスをそのままフードに使用しているものもあります。
パウダー状やエキス状のものはよりうま味を感じやすいため、猫の食いつきが良くなるというメリットがあります。

食用の鶏肉、鶏の部位をそのまま使用したフード

一般的なキャットフードよりも比較的高価なプレミアムフードでは、人間が食用にしている鶏肉や鶏の部位をそのままフード使用しているものがあります。
使用されている部位は人間が食用にしている部位と同じで鶏肉やレバー、鶏脂などが利用されています。
肉は生肉が使用されている場合と乾燥肉が使用されている場合とがあります。

プレミアムフードでは肉類以外も人間が食べているものと同じ食材(ヒューマングレード)のものを使用していることが多く、フードの食いつきを良くするためのチキンパウダーやエキスなどは使われていないのが一般的です。
フードのチキン味はほぼ使われている食材由来のものなので、ナチュラル・オーガニック志向の飼い主さんが安心して猫に与えられるフードになっています。

チキン味とささみ味の違いとは?

またキャットフードのチキン味には、そのままチキンと銘打っているものもあれば「ささみ味」として売り出されているものもあります。
前者の場合はチキンパウダーやチキンミール、鶏肉などを使ってチキン味を出しているのに対し、後者の場合は鶏肉・鶏副産物などの食材の他にささみパウダーを使用して味付けをしていることが多いようです。
そのため通常のチキン味とささみ味では食いつきが変わってくる可能性もあります。

同じチキン味でも使う食材によってフードの風味が変わってきます。
猫の食べ方を見ながら、猫がより好むものを選んであげましょう。
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