ドライキャットフードのメリット・デメリット

ドライキャットフードにはドライ製法からしか得られないメリットもあれば、逆にデメリットもあります。
具体的には下記のようなメリット・デメリットがあります。

(メリット)
・開封後の劣化するスピードが遅い
・置き餌ができる(ドライフード専用の自動給餌器が使える)
・常温で保存できる
・主食として使われることが多いため情報が得やすい(獣医師や栄養士など専門家の意見が聞ける)

(デメリット)
・水分含有量が少なく、水分をきちんととっているかチェックが必要
・グラム単位のカロリー量が、ウェットフードに比べて多い
・子猫や老猫など、噛む力が弱い猫には与えにくい

詳細は下記の通りです。

(メリットについて)

開封後の劣化するスピードが遅い

ドライキャットフードの水分含有量は10%以下です。
そのためカビや細菌などの微生物の繁殖を抑えることができ、開封後の劣化スピードがウェットフードに比べて遅いのが特徴です。

置き餌ができる(ドライフード専用の自動給餌器が使える)

ウェットフードの場合は開封して猫に与え、食べなかった分は冷蔵庫に保管する必要がありますが、ドライの場合は上記の通り劣化スピードが遅いため置き餌としても使うことができます。

そのため仕事中や外出中に自動給餌器を使って猫にフードを与えたり、夜しか食べない・人がいない時しか食べないなど食事に癖がある猫にフードを与えたりする時に便利です。

常温で保存できる

ウェットフードは開封後、劣化を抑えるため冷蔵庫保管が必要ですが、ドライフードは密閉容器に入れて日光が当たる環境・高温多湿な環境を避ければ常温で保管・保存することができます。
冷蔵庫内のスペースをとられないため、1ヵ月分程度をまとめて購入し保管・保存することができます。

主食として使われることが多いため情報が得やすい(獣医師や栄養士など専門家の意見が聞ける)

ドライキャットフードは保存性が良く便利で、猫の主食として与えている人が多いことから、インターネット上での口コミや評価を見たり、他の飼い主さんから直接意見を聞いてみたりなど情報が得やすいというメリットがあります。

またドライフードを与えている飼い主さんが多いことから、獣医師や栄養士などドライフードについての知識を持っている専門家も多く、猫に与える食事に不安を覚えた時に相談しやすいというメリットがあります。

(デメリットについて)

水分含有量が少なく、水分をきちんととっているかチェックが必要

一方でドライキャットフードにもデメリットがあります。
そのひとつが水分含有量が少ないということ。
好んで水分をたくさんとる猫もいますが、夏場で水分が必要なのに全く水を飲んでくれない猫もいます。
このような場合に水を与えるために工夫したり、また猫がきちんと水を飲んでいるかチェックしたりなど、ドライフードを与える場合は水分管理が必要になります。

グラム単位のカロリー量が、ウェットフードに比べて多い

ドライフードの場合、原材料を乾燥して濃縮し加工しているため、グラム単位のカロリーがどうしてもウェットフードより高くなってしまいます。
そのためウェットのみを与える時より一食分の量が少なく、かつカロリーが高め(100g当たり350kcalなど)になってしまいます。

飼い主さんから見て一食量が少なく見えてしまうことから、ついつい規定量以上を与えてしまったり、おやつを多めに与えてしまったりすることがあります。

子猫や老猫など、噛む力が弱い猫には与えにくい

またドライフードは堅いため、子猫や老猫に与える場合はふやかして与えるなどの工夫が必要になります。
噛む力は年齢とともに変わっていくため、便利なドライフードといえども与え方には工夫を重ねていかなくてはなりません。

管理しやすく経済的で猫も好んで食べてくれる子が多いため、猫の食事はドライフード一本というご家庭も多いかと思いますが、便利なドライフードにもやはりメリットとデメリットがあります。
ぜひ猫の体調や食事の傾向、年齢や生活環境などさまざまな点を考慮しながら、愛猫にとって一番いいフードを選んであげてください。
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