水をあまり飲まない猫のためのキャットフード

水をあまり飲まない猫には、ウェットフードを与えて水分を補給させる方法があります。
ただしウェットフードのみで水分を与える場合は、一日に必要な水分量を補わせるため食事に含まれている水分含有量がどの位かをチェックしなければなりません。

一日に必要な水分を効率よく補わせるには、下記のようなフードがあります。

スープタイプのキャットフード

スープタイプのキャットフードは約80~90%水分が含まれているものが多くあります。
ただしスープタイプのフードは総合栄養食として販売されているものが少ないため、その他の総合栄養食を組み合わせて利用しなくてはなりません。

猫には最低でも体重1kgあたり50ml以下の水分が必要と言われています。
体重3kgの猫なら約150mlになり、水分量が約80~90%のスープタイプを与えるなら、一日約170~180g程度のフードを与えなくてはならない計算になります。

ただしスープタイプの全てのフードが、この量を一日の給餌量として推奨している訳ではありません。
スープタイプのフードといえども、カロリーや他の主食との栄養バランスを考えるとスープのみで一日の水分量を補わせるのは難しいケースがあります。

スープタイプで水分を補わせたい時は、ドライフードをふやかす際の味つけに使ったり、おやつとして与えたりして、フードに記載されている一日給餌量を超えないようにして与えましょう。
またスープで補いきれなかった水分はドライフードをふやかす時のぬるま湯や水で補うようにするか、またはその他のウェットフード(総合栄養食と表記のあるもの)で補うようにしてみてください。

パテ(テリーヌ)仕立てのウェットフード

水分量は約70~80%とスープタイプよりは少ないものの、総合栄養食と表記のあるフードを見つけやすく、フードのみで水分を与えるのに便利なのがパテ(テリーヌ)仕立てのウェットフードです。

例えば3kgの猫に一日150mlの水分を補わせたい時なら、一日約190~210g量を与えられれば水を飲まなくてもフードから水分を取ってもらうことができます。
メーカーの推奨する一日の給餌量は上記よりも下回ることがありますが、総合栄養食として上記水分量のウェットフードを与えるなら、一日に必要な水分の多くをフードから補うことができます。

水をどうしても直接飲んでくれない猫に水分を与えたい時は、ウェットフードの中から総合栄養食と表記のあるものを選び、フードから水分をとれるようにしてみてください。

手作りご飯スターターセット

猫は人間とは異なる食性を持っているため、手作りでご飯を与えるのはかなり難しい知識が必要とされますが、初心者でも簡単に手作りご飯が与えられるような手作りご飯スターターセットを販売しているお店もあります。
猫の食性に詳しい専門的な知識を持っている人が、猫に必要な栄養素をバランスよくとれるよう作っているかどうかはチェックしなければなりませんが、手作りご飯も上記のパテ(テリーヌ)仕立てと同程度の水分量をフードから補わせることができます。

猫との暮らしが長く、猫の食性への知識も深まってきたら、専門家のサポートのもとで手作りご飯に挑戦してみるのもいいかもしれません。

またフードを工夫するだけでなく、水をあまり飲まない猫がいる場合は飲水用ボウルを工夫してあげるのもひとつの方法です。
流れる水や落ちる水、大きな容器に入った水などであれば進んで水分を摂ろうとする猫もいるため、積極的に好みの水の飲み方を探してみましましょう。
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