質の悪いキャットフードの見分け方

総合栄養食と表記のあるキャットフードであれば、一定の栄養バランスを満たしたフードを猫に与えることができます。
だからといって、すべてのフードが安全で安心できるものとは限りません。

中には適切な保管や管理がなされていなかったり、質のいい原材料が使用されていなかったりすることが理由で、品質が低下しているフードも存在します。
そんなフードを見分けるには、どういう点に注意すればいいかをご紹介します。

キャットフード売り場は定期的に観察を

フードの変質を防ぐため、容器や包装で太陽光や空気を遮断して酸化を防いだり、湿気が入りこまないように工夫されています。
ただしそれらの容器や包装を使っていれば、フードの品質劣化が100%防げる訳ではありません。
例えば日がよく当たる高温の場所にフードを保管している場合は、温度の影響でフードの色や香りが徐々に変化していくこともあります。

そのため、まとめ買いで多めにキャットフードを購入する場合ほど、キャットフード売り場を日頃から観察しておいて適切にキャットフードが保管・管理されているかを確認しておくことがお勧めです。
太陽光が直接当たる場所、気温変化が激しい場所に陳列されているフードはなるべく選ばず、風通しのよい涼しい場所に陳列されているものを選ぶようにしましょう。

賞味期限が近づいているフードに注意する

キャットフードの賞味期限は長いため、賞味期限が近づいていても気づきにくいというデメリットがあります。
他の新鮮な食品と同様に、キャットフードも賞味期限の終わりに近づくにつれ品質が低下していきます。
そのため、なるべく品質の良いフードを選びたいなら、製造日から日が浅く賞味期限までにまだ時間があるものを選ぶのがお勧めです。

ただし加工食品には賞味期限の記載はありますが、製造日の記載があるものはほぼありません。
ドライやパウチなら約1~2年、缶詰なら約3年の賞味期限が設けられていることが多いため、賞味期限から逆算して比較的新しいものか古いものかを確かめてみてください。

穀類・豆類が原材料の先頭に表示され、肉・魚類が後方に表示されているフード

ペットフードの原材料表示は、食材として多く使用されているものほど先に表示されるようになっています。
そのため穀類・豆類が原材料の先頭に並んでいる場合は、穀類や豆類を多く使用されているフードだと推測することができます。

穀類や豆類をキャットフードに使用する必要性については、専門家によっても意見が分かれるところではありますが、動物性の食材は猫に必要な必須アミノ酸や脂質、タウリンやビタミンAなどを効率よく与えられる食材です。

穀類や豆類をメインにしたフードでも総合栄養食という表記があれば、必要な栄養素は十分とれるよう設計されていますが、より質の高いフードを求めているなら動物性の食材をメインに使用したフードがお勧めです。
(※ただし高タンパク質の食事が体調に合わないケースもあるため注意しましょう)

他のフードに比べ、使用されている添加物の種類が多い

食品添加物はフードの劣化を防ぐために必要なものではありますが、中にはフードの見た目を良くしたり、猫の食いつきを良くしたりするためだけに添加物が使われているものもあります。
特に着色料は猫の健康を損ねる可能性があるとして度々取り上げられることのある添加物です。

猫は青・緑色なら人間と同様に視覚で見分けられますが、赤色を視覚で見分けることができず、着色料をフードに使用する意味はあまりありません。
また猫の食いつきを良くしたい場合は添加物ではなく、食材本来の香りでも十分補うことができます。

少しでも品質の良いフードを与えたい場合は、これら添加物の使用が少ないフードを選ぶのがお勧めです。

キャットフードは飼い主自身で食べて確かめられないので、質の良さ・悪さを外側から見て判断することしかできません。
ただし外側から見ただけでもわかることは多いため、ぜひ細かい部分までチェックしながらより安心できるフードを猫に与えるようにしましょう!
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